内容简介：
人間と動物とを区別するものは何か。理性だとか言語だとかの存否によるなどという論はもうおかしくなってきた。サルの社会にも文化はあるのである。
この本の取扱う「人体芸術」、つまり人間が自分の肉体を素材として楽しむ芸術的行為、これこそ人間のみの特性でなかろうか。
原野に生きる原始的未開人から、大都会生活をする先進的文明人まで、すべて人間は必ず我が身を飾ろうとするのである。
口をむやみに拡大してみたり、足をめつけて小さくしたり、皮膚にイレズミするなど、肉体そのものに加工することから、ペニスケート、十二単またローブデコルテなど、いろんなものを身につけたがることまで、人体芸術の現れは正に千変万化する。
その理由は何か。恐らく何らかの意味で異性にアッピールするためであろう、と著者は推測する。衣裳哲学にも性科学にも深入りせず、むしろ、手品師のように喜びを感じているようだ。高級な知的遊びの本と言ってよかろう。